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バンドル販売とは?
小売でのよくある販売手法として、よりどり何点でいくらになるといったような売り方があります。こういった販売施策で行っていることを全ての店員が覚えて手動で値引きするというのは面倒すぎるし、非現実的です。
こんなとき役立つのがスマレジの「バンドル販売」です。
スマレジでは、『靴下3足まとめて1,000円』や『商品Aと商品Bをセットで3,000円』
といったように、複数の商品をまとめて販売することができます。
(スマレジではこの機能をバンドル販売と呼びます。)
https://help.smaregi.jp/hc/ja/articles/202518503-複数商品をセットで販売する-バンドル販売-
バンドル販売の設定方法
スマレジの管理画面を開いて左のメニューから、
商品>高度な商品管理>バンドル販売の順にクリックします。

「+新規登録(バンドル売り)」と「+新規登録(セット売り)」がありますね。
商品A,B,Cのうちどんな組み合わせでもいいから3つ買ったら1,000円のように設定する場合は「バンドル売り」を、
商品A,B,Cを買うと1,000円のようにセット商品のごとく設定する場合は「セット売り」を選択してください。
バンドル(セット)売りの設定

-バンドル(セット)名
わかりやすい名前をつけます。レシートにも印字されるのでお客様に見られても平気な形にしましょう。
-バンドル種類※バンドル売りのみ
金額指定・割引・値引のうち一つを指定します。お客様に提示する形式と同じにしておくと間違いが少ないでしょう。(例:靴下3足1000円なら金額指定、靴下3足購入で10%OFFなら割引)
-税区分
税抜か、税別を選択します。
-税設定
商品設定とは別に税率を設定します。バンドル対象がすべて食品で軽減税率を設定してあっても、バンドルで標準税率になっていると標準税率になってしまいます。
セット販売であっても、税率はそれぞれの割合でわけて計算する必要があります。
したがって税率の異なる商品を同じバンドルで登録しない方が懸命です。
-条件
バンドル対象商品を何個買うと、いくらになるかを設定します。種類を割引にしていると%を、値引に設定している値引額を入力する形になります。セット売りの場合はこのセットの価格を設定します。
-適用期間
この期間内の場合のみバンドル販売が適用されます。終了期間が未定の場合9999/12/31のように指定しておくと良いでしょう。
-優先順位
同じ商品を複数のバンドル販売設定に登録している場合、どちらを優先するか設定しておくことができます。1が最優先です。
-ポイント対象
スマレジのポイント機能を使っている場合、ポイントをつけるかどうかを選べます。
-免税区分
免税機能を使っている場合、免税の対象にするかどうかを選べます。
-値引割引計算対象
バンドル販売自体が値引割引のようなものですが、たとえば5%OFFクーポンなどを発行している場合、このバンドル自体も割引対象に含むのかを選べます。
-対象商品の追加
このバンドル、もしくはセットの対象にする商品を選択して追加します。
最後に登録を押して完了です!
バンドル販売を有効にする
上記の方法でバンドル販売を設定していても、スマレジアプリの設定をしていないと適用されません。アプリの設定から販売設定のなかにある「バンドル販売を利用する」をONにしておきましょう。
商品情報の更新も忘れずに!
バンドル販売で、できそうでできないこと
Aを3つ買うとBが1つついてくる……はできない

バンドル販売はバンドル売りならこの中から何個買うといくらという設定、セット売りは商品それぞれ1つずつをセットで買うといくらという設定です。
なので「ある商品Aを3つ買うとBを1つおまけでつける」のような設定にはできません。
条件で個数4つ&B分の値段を値引という風に設定すると、A3つB1つでA3つ分の値段になるという場合もありますが、B4つでもB3つ分の値段になってしまったり、A4つでもB分の値段が引かれてしまったり、意図しない値引が発生してしまいます。
対策
直接設定はできないので、必ず手動で操作しなければならない部分が出てきます。
それを踏まえて以下のような方法が考えられるでしょう。
- 「販売価格0円、商品Bと同じ原価、在庫管理なし、在庫引当で商品Bを1つ」に設定したおまけ専用の商品を登録します。それをお気に入り商品に登録したり、レジにバーコードを貼っておくなどして、お客様がAを3つお買い上げの際に手動でこのおまけ商品を追加します。
- 商品別クイックコマンドで100%引を作成。商品Aを3つ商品Bを1つレジに通してBを100%引きして0円にする
あまり良い方法ではありませんが、在庫数と価格をあわせるための苦肉の策です。A3つを通した際におまけのことを忘れるかもしれませんので、A3つが対象かつ価格は変わらないというバンドルを作成すると少しは忘れにくくなるでしょう。
店舗別に設定……はできない

店舗が1つならとても便利なバンドル販売。しかし複数店舗を管理していると少し使いづらくなってきます。店舗によって状況が異なるので、各店舗ごとに販売施策を変えたいというのは当然ある要望です。
しかしこのバンドル販売は残念ながら全店舗共通の設定となり、今の所各店舗ごとに変更することはできません。
できるのはアプリごとにバンドル販売を利用するかしないかという設定のみ。一部のバンドル販売は共通で使いたいが、このバンドル販売はA店だけにしたいというのは仕様上不可能です。
対策
対策らしい対策はありません。全店舗で使えない施策は打たない方が良いかもしれません。
少々強引な方法では契約自体を分割するという手もあります。
同一契約内で2つの店舗を管理するのではなく、1つ1つ別個でスマレジを契約し、別個で管理するという方法で、これならば1店舗の状態と同じなので店舗ごとに設定を変えられます。
ただ在庫管理も分かれてしまいますし、バンドル販売のためだけに複数店舗管理を手放すのは少しもったいない気がします。
契約IDがわかれていても、本部管理というプランを契約すると統合して売上を集計できたり、オプションで商品マスタを統合することができます。しかし在庫管理などは統合できずコストも高いのでおすすめはできません。
バンドル販売は使える範囲でうまく使おう!
できないこともありますが、使えるところではガシガシ使っていくべき便利な機能です。プランに関係なく利用できますし、競合サービスではそもそも存在しない機能だったりするので、スマレジを使うならぜひ使いこなしていきましょう!
もし良い活用法などがあったらぜひコメント欄へお願いいたします!