書評

【賛否両論?】堀江貴文著「あり金は全部使え」の感想

2019年6月20日、つまり執筆段階の今日、とある本が出版されました。それは堀江貴文さん、通称ホリエモンの「あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる」。

刺激的なタイトルですが、その中身は……?気になったのでKindleで買って一気に読破しました。今回はその感想を述べたいと思います。

実際に読む前の気持ち

読み始める前にタイトルや表紙を見ただけの段階で浮かんだ感情をメモっておきました。

  • それはホリエモンに腐るほどお金があるから言えることでは?
  • みんなで経済を回そうということ?
  • 私がいま考えなしに貯金を崩して全部使ったらすぐにゲームオーバー
  • ニート時代お金がなく、つまりお金を使わない生活だったが、だからこそできたこともあるなあ

概ね、こんな感じ。

特に「ホリエモンがお金持ちだから言える。一般人があり金を全部使ったら人生詰むという考えは大勢の方が第一印象で抱く感情ではないでしょうか。

では実際に読んでみます。

「はじめに」で否定される

「はじめに」では有名な童話『アリとキリギリス』を引き合いに、一般的によしとされている価値観=貯金信仰をばっさり。

単に貯金していると経済が回らないとか、そういう話ではなく、遊ばず真面目にコツコツやることは時代にまったくそぐわず、むしろ

キリギリス的な生き方の方がいまの時代求められている

のです。

物質的に豊かになったこの時代、驚きや感動、娯楽、快適さなどの付加価値に対価が支払われるようになった。

となれば、現代社会において価値をもって求められるのは、アリの生真面目さよりも、キリギリスの「いまを謳歌する生き方」だ。

これはもはや、疑いようのない圧倒的な事実になっている。

ではコツコツをやめて、貯金全部使い果たせってか?と喧嘩腰になりかけたところで以下の文章が。

誤解されてはいけないが、1円残らず使いきり、ボロボロの貧乏人になれと、売れない芸術家みたいなことを言っているわけではない。

ホリエモンの「あり金は全部使え」というメッセージは、無一文になるように使えという短絡的な結論に落ち着くものではなさそうです。つまり

メッセージの核は別にあって、あり金を全部使うという行為に結びつきます。

ちなみにホリエモンは貯金否定ですが、あらゆる状況の貯金を否定しているわけではなく、

何らかの目的があって、貯めているのは別にいい。でも、特にこれといった使い道がないのに、預金通帳にお金を余らせ続けるのは、本当に愚かしいことだ。

と、普通の人がいわゆる"不測の事態に備えて"行っている"安心のための貯金"を否定していると考えられます。

やりたいことに没頭する

最後まで読んで思ったのは、ホリエモンは没頭を重視しているということ。これは他の書籍にも共通して現れる考えのようで、「ホリエモン 没頭」で調べるといろんな著書がヒットします。

なぜやりたいこと(遊び)に没頭する必要があるのかといえば、それは現代は遊びが価値を持つ時代だからといえるでしょう。

でも没頭できるような遊び、やりたいことは特に無いという人もいます。私もあてはまることです。

面白いことがない、という人は多い。

それはシンプルに、感度が低いからだ。 「やる」ことを重ねていない。「挑み」を実践していない。

「やる」ことを重ねるには、「挑み」を実践するには、どうしたらいいでしょう?

始めるときにはお金がかかります。続けるには、大きく発展されるには……なにをするにもお金がかかるのは明白。しかしお金が減ることを気にしていては「没頭」することはできない。つまりお金にとらわれると私たちは重要な機会を逃してしまうのです。

お金がたまってからやればいい?

何もお金がないときに挑まなくてもいい。資金を十分にためてからでもいいのではという意見もあるでしょう。しかしホリエモンはそうではないとします。

欲しいモノは、欲しいときに買ってしまおう。優れた情報、または体験を得るチャンスを逃してはいけない。

この引用は一端です。若いうちの経験は年をとってからはできないこともそうですし、アイディアは実現の速度がはやいほど良いというのもそうで、とりえあずお金ができてからと考えていては色んなコトを逃してしまうでしょう。

でも実際問題お金がないならどうするか。それは貯金や節約ではなく、借金です。

短縮すべきは、願いのサイズではない。時間だ。

スピーディな行動にお金が役立つなら、遠慮なく借りまくっていい。

若いうちは、投資のレバレッジを、いくらでも効かせられるのだ。

お金がない? だったら借りればいい。それが正解だ。

読めば納得

いまの世の中好きでもないことをしていては、好きなことをしている人に負けるという話が常識になりつつあります。そんな中で、

ホリエモンの主張は実際のところそんな尖った主張でもない

のかもしれません。

好きなことに没頭して突き抜ける必要があって、その要請に応えるにはお金を貯金してるような考えではむしろ危険である。そういうことです。

ちなみにここでは紹介した内容はほんの一部。出していない話も本の中にはたくさんあります。

一部いわゆる昭和感を感じる部分も個人的にはあって、全面的に同意しているわけではありません。とはいえ、ホリエモンの考えは大筋いまの時代とマッチしていて、若年層にとってはかなり勇気をもらう内容ですらあります。

賛否あると思いますが、刺激は多く受ける内容なので素直に面白い本でした!

未読の方はタイトルで毛嫌いしないで一読されることをおすすめします。

※執筆現在、Kindle版は29%OFFなので、この機会にぜひ、あり金使って買おう!(?)

 

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