書評

【ラノベ】「クズと天使の二周目生活」感想【天津向】

先日AmazonのKindleセールで、ライトノベルを購入しました。

タイトルは「クズと天使の二周目生活(セカンドライフ)

あらすじも一切読まず、表紙の印象だけで全巻購入しました。

いざ読もうと思い立ち開いてみると、著者が「天津 向」となっているじゃありませんか!そう、あのお笑い芸人の天津・向さんが著したライトノベルだったのです。ラノベ作家デビューしているのは知っていましたが、著作までは存じ上げなかったので不意打ちでした。

で、実際に読んでみたのですが、既刊全5巻をほぼイッキ読みしてしまうほど。つまり……面白かったです。では感想を。

あらすじ〜物語のはじまり〜

主人公はラジオがメインの売れない構成作家・雪枝桃也。年齢は30歳。

10年前の同僚はすでに高い地位を得ているのに、桃也はいつまでたっても新人がやるような誰でもできる仕事をして食いつないでいた。

「うまく行かないのは○○のせい」と恨み節を吐き、権力者に媚びへつらう。「もし〜だったら」という怨念のような文章を綴った”たらればノート”を何冊も書くようなクズであった。

ある日の飲み会の帰り、鉄骨の落下事故によって桃也は命を落としてしまう。しかしそれは天使エリィエル=サングロフォンによる手違いであった。桃也はまだ死ぬ運命ではなかったのである。

死ぬ運命であったかのように偽装しようとするエリィをなんとか説得した桃也は、救済措置として10年前から人生をやり直すことになる。人生の後悔をしるした”たらればノート”を持って……

 

果たして雪枝桃也は二周目ではより良い人生を歩めるのか!?

成長するクズとかわいい女子との恋愛

タイトルを見たときは「天使」という文言が入っていたので、けっこうファンタジー色の強い感じになるのかなと思っていました。現実世界に天使が登場するパターンだと、そういった”天界要素”が強い作品になるのが多いからです。

しかし本作品ではあまり天使要素を強く感じません。どちらかというと地道に現実をひたすら頑張る物語と言えるでしょう。

通常、人生のやり直しをするライトノベルは、いわゆるチート要素が出てくるもの。天使がいるなら天使の心強いサポートがあるものです。

が、本作品での天使エリィは監視役といった感じで直接干渉して主人公に楽をさせるということはありません。むしろずっとゲームをしています。雰囲気はまるで異なりますが、なんとなくデスノートのリュークっぽいなと感じました。

 

二周目生活のルールとして、未来の結果を利用してギャンブルに勝ったり、未来の成功者の先取りをして代わりに成功したりということはできなくなっており、本当に地道にクズを直して努力するしかありません。

そのおかげで過去を悔やみ、意識を変えて努力する主人公が見られるので、個人的には共感できるポイントも多く、またこちらも勇気づけてもらえる作品になっています。

ライトノベルに欠かせないものの一つとしてラブ、恋愛があります。

桃也は二周目生活において他者の運命への過度な干渉が禁じられており、その最たるものが結婚や出産につながる恋愛です。この禁を破ると大きく罰せられるという設定になっています。

では恋愛要素がないのか?いいえ、大いにあります。むしろ人間関係のクズな失敗を直していくと自然、恋愛も絡んでくることになり、非常に重要なテーマになっていると言えるでしょう!……あ、でも天使との恋愛みたいなことは全然ないので、やはり天使要素は薄いですね。

恋愛パートでは本当に女の子がかわいいので、主人公の成長ストーリーなんかよりかわいい女の子が読みたいんだって場合でもまったく問題ありません。

特にアラサーに刺さる!……はず!

主人公は30歳で10年前に戻って20歳になるものの、中身は30歳のままです。というわけで、アラサーとってはかなり共感できる部分も多くなるので、おすすめ。10年前に戻るという設定上、スマホがなくガラケーだったりと、この辺の温度感がわかるのもアラサーかなという気がします。

ラノベというと私の認識では、高校生を主人公にしたものが多いので、社会人ものというのもなかなか新鮮で面白い。迷ってるなら読んでおいて損はない作品だとお約束します!

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